IE9ピン留め
海が見たいと君が言って
1994年9月放映。フジテレビ。
主演:萩原聖人・坂井真紀・戸田菜穂
脚本:坂元裕二/未ビデオ化・未DVD化。

ドラマ好きの間では有名な作品みたいですね。
脚本が『東京ラブストーリー』の人なので、1回目を観たときは
登場人物の図式が

坂井真紀(ヒロイン・奔放で謎めいた少女=リカ)
 ↓

 ↑
萩原聖人(主人公・優柔不断=カンチ)
 ↓
戸田菜穂(ヒロイン・主人公の初恋相手で保守的なマドンナ。
     白いワンピース着用。過去に痛い恋の経験アリ=さとみ)

全く一緒やんけ!! という感想を抱いたのだが。
もう一度観直してみると、また違った味わいが。

舞台となっている千葉、夏の海辺の風景が綺麗。
最近では見かけなくなってしまった古い映画館、
公衆電話ボックス、旧式の自動販売機がかわいい。
ウクレレの音色と波音、
何よりも、物語のゆったりとした空気感が心地よいです。
単発のスペシャルドラマって昔から好きなのよ。
余裕があるのに無駄のない感じがして。

夏祭りの後、萩原聖人と坂井真紀が船着場を歩くシーンで、
萩原聖人「きみ、どこから来たの?」
坂井真紀「さあね。……忘れた」
っていうやりとりが好きです。
全ての恋愛って、何かこんな感じのような気がする。

この頃の萩原聖人、好きだったなあ。
好きな女の子(戸田菜穂)とそうでない女の子(坂井真紀)に
対する態度があからさまに違う感じとか、かわいかった。

物語の最後、不思議な言葉をつぶやく聖人に、戸田菜穂が
「彼、夏の間に何かあったのかな?」って顔を一瞬するんだけど、
それ以上は問い詰めないところもいい感じ。

幼なじみの2人の間に起きた、
長い年月の中のひとつの時間の話でもあり、
22歳の男の子にとってのまぼろしのような恋の話でもあり、
ある少女にとっての初恋の物語でもありました。

菅野美穂が萩原聖人の妹役として2カットだけ出てるのだが、
それも可愛かったです。
大人になった菅野美穂もそれはそれで好きなんだけど、
この頃の「どこか不機嫌そうで、てらいのある美少女」をやってた
菅野美穂も結構好きだった。


’90年代の千葉の若者は「船に乗ってどこかへ行きたい、
遠くへ行きたいなあ。でもいつか絶対に戻ってくるけど
なあ」と言っていたんだけど、
’00年代になると最初から「地元最強!」
(『木更津キャッツアイ』)と
なるのは、やっぱり時代の変化なんでしょうね。


あ、どういうわけだか「足だけ出演」の豊川悦司(厳密には声だけ出演)も
『大塚美容外科』のCMを彷彿とさせて大爆笑でした!
なんで足だけなんだよ……みたいな。

ドラマを観る度に思い出すのが、学校が終わった後、友達と
稲村ガ崎へ行ったときのこと。
あれは確か、1994年の秋の日だったような気がする。
by shimacinna | 2009-02-10 03:11 | 散歩


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